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事務所にて。。。セコイヤチョコレート

2013 年 5 月 13 日

連休もあっと言う間に終わってしまいましたね。
皆さんは少しはゆっくり出来たのでしょうか?
お子さんがいらっしゃる家庭は、逆に大変だったのかな。
それにしても、本当に楽しい時間が過ぎるのは早いですね。
連休が前半後半に別れていたせいもあって、僕は後半に休めて普段出来ない家のことや、友人宅に行ったりとリフレッシュ出来ました。
桜が散り、春が来て……さぁ、ゴールデンウィークだ!なんて言っているうちに梅雨がやって来て、すぐそこに夏の気配を感じてしまう。
時間は平等に与えられ、あっと言う間に過ぎ去ってしまうから大切に使わないとね。

 

 

自分で自分のことを説明するときに、必ず出てくるキーワードは甘党だ。
小学生の頃のこずかいは、ほとんど甘いものに消えて、毎日アイスキャンディーとおはぎを買って食べていた記憶がある。
前回のブログでも書いたが、小学校の頃は立派な体格をしていた。
あんこからチョコレートまで甘いものは何でも好きで、時折、父親が買って来るトップスのチョコレートケーキを、大人になったら絶対に一人で食べてやると言う野望を持ち続けていた。
そして、もう一つ。僕のお気に入りのお菓子があった。
それは、セコイヤチョコレート。
駄菓子にしては1本30円と、子供にしては決して安くは無いこのチョコレート。
スタンダードなチョコタイプとイチゴチョコの2種類あって、ウエハースをチョコレートでコーティングしてある、ちょっと豪華なお菓子だった。
しかし、このセコイヤチョコレート、どこにでも売っているお菓子ではなかったのだ。
当時の僕の甘いものに関する情報収集能力はそれなりに高く、町の駄菓子屋情報はほとんどインプットしていた。その中でも、セイコイヤチョコレートを取り扱っている駄菓子屋は家から自転車で30分以上走ったところに一軒だけあったのだ。
それだけ苦労して買いに行っても売り切れの場合もあるし、イチゴ味に関しては売り切れている時の方が多かった記憶がある。
だから、僕の中でセコイヤチョコレートは貴重なチョコレートで、特にイチゴ味に関しては幻の商品だった。

時は過ぎて20年。
PIED PIPERも始まり、すっかりファッションの人になっていた僕。
中学、高校と運動も好きだったこともあってどんどんやせて行き、大人になるとジム通いの成果もあって、体系もずっとスリムになっていた。
だが甘党は健在で、もちろん、野望だったトップスのチョコレートケーキ一人食いも、PIED PIPER2年目に適えることが出来た,
そんなある日のことだ。
PIEDPIPERの後輩と話していたときに、なぜか昔好きだったお菓子の話題になって、僕が熱くセコイヤチョコレートの話しをしていた。
セコイヤチョコレートはその時も、どこにでも売っているお菓子ではなく、ごくたまに油断したときにコンビニのお菓子棚の下の方に置かれていることがあった。
熱くセコイヤチョコレートの話しをする僕に、後輩はあきれながらもどこかで見つけたら買っておきますねと、お決まりの社交辞令で仕事に戻って行った。
しかし、数日後に、なんとその後輩がセコイヤチョコレートを手に入れてきたのだ。
「タカさんこれですか?」
少しだけパッケージデザインは変わっていたように思えたが、形状と手に持った時の感触は当時のままだった。
どこにあったと後輩に尋ねると、たまたま入ったコンビニに売っていたと言う。
何年かぶりに食べてみたイチゴ味のセコイヤチョコレート。
程よい甘さとウエハースの軽い食感は、相変わらずの秀逸だった。
あっと言う間に食べ終えてしまった僕は、包み紙を改めて見ることにした。
生産元にフルヤ製菓(たぶんね)とあって、住所とお客様相談センターの電話番号が載っていた。
僕は店の電話から(当時は携帯もパソコンも無い時代)フルヤ製菓さんに電話を掛けて、どこで売っているかを尋ねることにした。
電話に出てくれた中年のおじさん(たぶんね)は、とても親切に対応をしてくれて、
売っている場所を聞くと、都内では数箇所で渋谷近辺には売っていないと言う。
それは困ると食い下がる僕は、とにかく、食べたいからケースで売ってくれないかと懇願してみたが、小売は一切していないんです……とおじさんも困った様子。
それは会社の決まりごとで、必死に食い下がる見知らぬ男の要望なんてどうしようもない。
僕は小学校のころからの大ファンでと、どれだけセコイヤチョコレートが好きだったかを力説していた。
しかし、会社の決まりは決まりで、おじさんも申し訳ないです……の一点張り。
僕は押し問答を繰り返す中で、だんだんと怒りを覚えてきた。
こんなに食べたいと言っているのに、しかも、ただでくれとは言っていないと!声を荒げる僕。普段めったに怒らない僕が声を荒げているから、後輩は何事かと思うと駄菓子のチョコレートをどうやったら手に入れられるかで必死になっている僕に、きっとあきれたことだろう。ふだん、仕事もこれくらい一生懸命にやればいいのにと後輩が思ったかはしらない。
だが、おじさんにはその思いが届いた。
「わかりました……。そこまで当社のお菓子を食べたいと言ってくださるお客様と、私は今までお話ししたことがありません。絶対にやらないことなのですが、特別に私から1ケースをプレゼントします」
狭い店を行ったりきたりしながら話していた僕の足が止まった。
「えっ?」
「ここまで思ってくれるのは、お菓子メーカーとしてとても光栄なことです。ですが、このことは二人だけの秘密にしていてくださいね」
と、まさに思いもよらないおじさんの対応に、僕はどうしようもなくなって、
「それは駄目です!お金を払います!」
「いえ、私からプレゼントします」
「いえいえ、お金を!」「いいえ、大丈夫です」
と再び押し問答が始まったが、最終的にはおじさんの行為を受けることにした。
僕は受話器越しに何度も深々と頭を下げてお礼を述べていた。

それから数日後。
チョコレート味とイチゴ味のセコイヤチョコレートが満載になったダンボールが店に送られてきた。
後輩スタッフと分けながら大事に食べたことは言うまでも無い。
今でもどこにでも売っているお菓子では無いが、当時よりは売っている店舗は増えているので、たまに見かけることがある。
やはり、その時もガバッと大人買いをしてしまう僕がいる。
皆さんもぜひ、コンビニの棚の下の方に置かれているセコイヤチョコレートを見かけたら、一本手に取ってみるといいですよ。
では。また。

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